100日ブログ 7日目
今朝は、輝くばかりに青空が美しかったので
富士山を見たくなって渋滞の東名高速をゆるゆる走り
静岡県までちょっくら行ってまいりました。
富士山て、パワースポットって言われてますけど
ほんとにそう思います。
富士山を見たときの心の高揚感、清清しさ、あれは一体なんだ?
小さいときから植えつけられた価値観で
そう思うように仕向けられているのかもしれないとも思うのですが
でも、美しい。自然とカメラに手が伸びてしまいます。
私は富士登山を3回経験しています。
1回目は20歳のとき。
当時ワンダーフォーゲル部にいて、北アルプスなど3000メートル級の山々を
経験していたにもかかわらず、
富士山では、さっくり高山病にかかって、頭痛と吐き気にふらふらしながらも
登頂、根性でお鉢めぐりもいたしました。(今から考えると危ない。若気の至り)
やっぱ富士山はすげぇぜ、と尊敬の念を新たにしました。
2回目は一昨年夏。
東京に転勤になった年でした。富士登山の日の3日後に30歳の誕生日を迎える記念登山です。
誕生日を祝うために、バースデーケーキとろうそくを持って。
転勤してすぐだったので、登山友達もできず一人での登山でした。
初めての富士山山小屋。話に聞いたとおりスタッフは横柄だし、小屋はお客ですし詰めでした。
すぐとなりにおっちゃんが寝てたり、反対隣には韓国人のお母さんがいたのですが、
これまた寝ないでビニール袋で何かを入れたり出したり
シャリシャリシャリシャリずーっと言わせてるから全然寝れない。
仕方ないからさくっと起きて午前2時に出発したものの、雨風強くてびちょびちょになりました。
頂上着いてご来光が出るまでの身が凍るほどの寒さ。
山小屋は4時にならないと開かないし、開いたとしても食事など用事のないものが
休憩させてくれることなどありません。わずかな山小屋の軒下で寒さと風雨をしのぎます。
でも、朝日がわずかながらでも昇ってきたときの、輝きとそのあたたかさ。
寒くて真っ暗で心細い経験をすると「太陽」や「光」とは「救い」であると
身を持って感じました。日が昇ると天気が悪かったけど、お鉢めぐりを敢行。視界不良で
全然見えませんが、なんかスゴイ心が軽くなるのです。なんだこれ?ただ、寝不足による
ハイテンションだったのかもしれませんが、何かある気がしますよ。
さくっとお鉢を巡って、あとは下山。1時間ちょっとでサクサク下りて、5合目の山小屋で
ひとりバースデーパーティ。ケーキを開けていただきました。
天気が悪くて頂上では祝えませんでしたが、ほどよい疲れとものすごい充実感のなかで
30歳を迎えることができました。
3回目の登山は昨年夏。
今の彼氏であるカツミちゃんと。お付き合いする前の時期に登りました。
山小屋にいやな思い出しかないので夜行登山を決行。(富士山ではそんな人いっぱいいますけどね)
明るいうちに森林地帯を抜けてあとは夜空を見ながらの登山。
静岡の夜景がとても美しく、遠くには自衛隊の照明弾があがり花火のようでした。
夜空には流れ星。ほんとに流れ星がボンボコ流れるんですよ。マジです。
途中では雨が降り出したりいろいろありましたが、頂上に到着。前の年と同様に
夜明けまで軒下で寒さをしのぐのですが、前年と決定的に違ったのは、一緒に励ましあう人が
いること。寒くてブルブル震えてた手をそっと握ってくれて・・・・彼はグーグー寝てました(汗)
でも、ひとつのことを一緒に経験してくれる人がいるのは心強かったです。
この年も綺麗なご来光は雨風のため見えませんでしたが、夜が明けた後、激風のなかで
根性でお鉢めぐりを決行することを決定した直後に、天気ががらりと変わり、
晴天となりました。天気が変わるときは一瞬にして変わります。お鉢の全景が見え、河口が見え、
剣が峰の頂上が見える。そしてなんと超レアな「ブロッケン現象」を見ることができました。
一瞬にして雲が切れる感じ、「天空の城ラピュタ」で嵐のなか「ラピュタ」を発見したときの
感覚、それに似ています。嵐を抜けると、穏やかな晴天が待っている。そんな感じです。
まぁまぁ、そんな感じで3回目の登山を終えました。
ふふふふ。あーなんかめちゃめちゃ脱線してしましました。
今回のトピック、どうやって締めようか今悩んでいるところですが、
登山は良いよ、ということで締めさせていただきます。(えー)
下界では見えない景色が見れます。そしていろんなことを「感じることができる」
雲の流れ方、下界では見たことのない雲のカタチ、猛烈な風、晴天の嬉しさ、
下界では感じることのできないものばかりです。
そうそう、体で五感で「感じた」ものはなかなか忘れませんよ。
今私が思い出せるように。あのときの寒さ、あのときの眠れないイライラ感・・(笑)
「感じる」機会がたくさん用意されている登山を私はきっとやめることはないと思います。
登山大好き。ビバ登山!いぇーい!